アーカイブ: 2016年2月25日

『交通事故から9ヶ月たった今でも続く頸部~左手にかけての痛みと痺れの原因はグルカゴン?』

本日も、自律神経整体による臨床報告です!

 

32歳(女性)

 

【主訴】

①    頸部後面の痛み

②    左肩甲骨の上角付近の痛み

③    左前腕の外側の痛み(特に肘に近い部分)

④    左手の手のひら、第3・4指の痺れ

 

【調整前の検査】

・左肩が下がり、頭が右に傾いている

・頸部の筋緊張(特に左)と圧痛

・左肩甲骨上角~内縁にかけての筋緊張と圧痛

・左肩甲骨外縁の筋緊張

・首を後ろに反らすと頸部後面(左)、左肩甲骨上角~内縁、左前腕~手のひら・指先への痛みと痺れが増大

・左肩関節の外転で可動域制限

 

【自律神経整体での検査&調整】

『主訴①~④は原因が同じ?』

→同じ

 

『交通事故との関連は?』

→ある

 

『主訴①~④の原因は?』

→筋・腱・靭帯

 

『問題のある筋・腱・靭帯はどこ?』

→筋(頸板状筋・伸びている)・腱(腱板:肩甲下筋)・靭帯(頸部:棘間靭帯)

 

『メジャーは?』

→筋(頸板状筋・伸びている)

 

『その奥に潜んでいるものはある?』

→グルカゴン(分泌減少)

 

ここで反応が出なくなったので調整

※調整後は腱(腱板:肩甲下筋)・靭帯(頸部:棘間靭帯)の反応も消失

 

調整後は、調整前の検査で問題があった場所は全てクリアになり、痛みや痺れも消失していました。

 

【考察】

交通事故の衝撃によって、筋・腱・靭帯へ負荷がかかり症状を引き起こしていたのが確認できました。しかし、9ヶ月もの間、症状が変化しなかったのはなぜ?その原因が膵臓で分泌されるグルカゴンというホルモン。グルカゴンは血糖値を上昇させる働きが有名ですが、グリコーゲンの合成を抑制するという働きもあります。そして、筋グリコーゲンが減ると筋収縮力は低下してしまいます。その為、伸ばされた筋肉が収縮力を取り戻すことができずに、長期間症状が変化しなかったと考えられます。

 

※自律神経整体は医療ではありません。

※検査結果は、あくまで筋力検査での反応です。

※まずは医師にご相談ください。

※自律神経整体は身体のバランスを整えるものです。